はじめて作ったインドカレーは手軽にトリップできる多幸感溢れるスパイスの合法ドラッグだった。
ダイエット中だけどカレーが食べたい。
2週間に一度くらいくる腹一杯食いてえ……という食欲の波には抗えず、2週間に一度なら、と思い立ったらよくカレーを作ってるんですが、いつも作るのは固形のルーを使った、いわゆる欧風カレー。カレーの深淵には立ち入らんとこ!って思ってました。だって、スパイス揃えるの面倒だし、高そうじゃないですか。あと、凝りだしたら止まらなさそうだし。
しかしついに踏み入ってしまったぜ、スパイスから作るインドカレーの沼に。ちなみに市販のカレールーだとジャワカレーの辛口一択派です。ダンコ、ジャワカレー。
とはいえ、スパイスから作るのは初めてなので、参考にしたのは、下記サイトと、東京カリ〜番長の本。東京カリ〜番長こと、水野仁輔さんの本はだいたい図書館に一冊は置いてあるので、借りるのも良いでしょう。レシピ本はやはり調理している最中に見るのに便利なので、一冊手元にあると良いです。レシピと写真もたくさんあって、作るモチベーションもアガるしな!インドカレーの写真、シズル感が半端ない。
世界一やさしいスパイスカレー教室 -スパイスカレーのしくみがよくわかる-
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どのレシピにも共通点があって、最初に揃えるスパイスは、以下4種。チリペッパー(カイエンペッパー)、クミンシード、コリアンダー、ターメリック。以上。ね、簡単でしょ?的なお手軽さ。
なんだよ、インドカレー簡単じゃないか。沼、浅いじゃないか。ハハッ!
ということで、思い立ったが吉日、早速スパイスを手配して作ろう、ということで、上野は御徒町のアメ横センタービル地下1階のスパイス問屋、野澤屋に行ってブツを調達してまいりました。ちなみに、センタービル1階は日本とは思えない市場感と匂いなので、都内の人はそれを体験するだけでも行く値打ちがあると思います。普通のスーパーで香辛料を買うよりもはるかに安いし。
ぼくが行った日は生きてるスッポンがめっちゃいたし、見たことも聞いたこともない魚も原体でめっちゃいるし、豚肉のブロックはたくさんあるし、とにかくスケールとスメルが桁違い。日本人はぼくだけなんじゃないか?ってくらいに異国情緒感満載でした。飛び交う言葉のほとんどが聞き取れない。アジアを体験したければ、アメ横センタービルである。このサイトはアメ横の雰囲気を切り取っていて大変よかったです。
そして買ったのがこちら。クミン、コリアンダー、ターメリックそれぞれ100gで合計1,000円。安い!たぶん、30食分は余裕でまかなえるんじゃないかな。一味唐辛子はハナマサで買ったのがあったので割愛。
amazonでも、これにチリパウダーとガラムマサラがついてきてる5つのスパイスの基本のセットが売ってるので、初心者はこれだけでOK。GABANもスパイスキット売ってますね。あとはニンニクと生姜、トマトと玉ねぎ、鶏肉を用意するだけ。基本のカレーはチキンカレー。カレーはやっぱりチキンカレー。カレーはやっぱりチキンカレー。はい、やっていきましょう。
神戸スパイス スパイス 5点セット【100g各1袋】 コリアンダーパウダー ガラムマサラ ターメリックパウダー クミンシード カイエンペッパー スターター スパイスセット 業務用
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インドカレー、作っていきましょう。
実際に作ったところを工程ごとに見ていきましょう。途中、もっと写真を撮った方が良かったけど…必要なところ、全然撮れてない。
下ごしらえはこんな感じ。材料は4人前。だったけど、昼と夜の2食でペロリでしたわい。
材料(4人前)大さじ=15ml、小さじ=5ml、な。
適当にやってもいい塩梅になるのがカレーのいいところ。カレーはすべてを包摂する。
<材料>
クミンシード…小さじ2
ターメリック…小さじ1
チリペッパー…小さじ1
コリアンダー…小さじ1
ニンニク(チューブでも可)…小さじ2(または一片)
しょうが(チューブでも可)…小さじ2(または一片)
トマト…中2個
玉ねぎ…中1個
鳥モモ肉…2枚(400g程度)
ヨーグルト…大さじ1
塩…小さじ1
サラダ油…大さじ2
調理工程
スパイスはクミンシードとそれ以外(コリアンダー、チリペッパー、ターメリック)に分ける。クミンシードのみ先にフライパンに入れるので。ニンニク、しょうがはすりおろす。
トマトと玉ねぎは粗みじん切りにしておく。トマトは皮付きでOK。
鳥モモ肉は皮を取り一口大に切り分けて、ヨーグルトと塩(分量外、ひとつまみ程度)でマリネしておく。ガラムマサラや胡椒を入れてもよいかも。
すべて下ごしらえしたのがこちら。トマトの皿の端にあるのは青唐辛子。今回はたまたまあったので入れたけどなくてもOK。
ここから怒涛の写真構成のはずが、全く撮れていない…初っ端から、サラダ油にクミンを入れる工程の写真、すっ飛ばしてるからな。詳しくは上に掲載したサイトや本を見てくれい。
さて、やっていきましょう。
クミンがプチプチしてきたら玉ねぎをぶち込み、濃いキツネ色になったら今度はニンニク、しょうがをぶち込む。
ニンニク、しょうが入れたあとは3分ほどさらに炒めたあと、日を止めてクミン以外のスパイス、塩をぶち込む。このタイミングではこんな感じ。
全体がなじんできたら、トマトを入れてさらに炒める。トマトはつぶしながら炒めるとよい。
トマトの水分が飛んだらそろそろ仕上げ。全体の具がほぐれてきたらあとは鶏モモ肉をぶち込んで煮込むだけ。
鳥モモ肉をぶち込んで、全体的に火が通って焼き色感がついて炒めた感が出たら、300ml程度の水を入れて15分程度煮込む。
煮込み終わったら、味見をして完成。辛いと思ったらヨーグルトを入れたり、塩気が足りなければ塩を入れる。水分多いなと思ったらもう少し煮込めばいいし、少なければ水を足す。そんな感じにいい塩梅にしてくれい。
あとは盛り付けて完成。例によって米はもち麦を混ぜて炊飯したもの。
はじめて作ったインドカレーの味
これがね、一口食べた瞬間に全身の毛穴が一気にグワッと開きました。マジで、誇張なしに。駆け巡るスパイス、溢れるドーパミン。つまり多幸感。止まらないスプーン。一口噛み締めるごとに噴き出せ、汗。ということで、シンプルにスパイスの香りと野菜、肉の旨みが楽しめるインドカレーができました。
かなり辛めに仕上がったので、辛さが苦手な人はチリペッパーを気持ち減らしたりヨーグルトを入れて調整したほうがいいです。ジャワカレーの辛口が大好きな自分でもこれは辛いっ!!と思ったので、けっこう刺激的です。
あれだ、インドカレーは合法ドラッグだ。トリップしてそこにはガンジス川。ナマステ。夏の暑い日に冷房を入れず、ただスパイスをたっぷり使ったカレーを頬張れば、全身の細胞が活性化する雰囲気さえ。夏バテ防止にはインドカレー。俺、理解した。
無添加でシンプルな調味料。余計なものが入っていない。これはいいものです。基本の構造は把握できたので、どんどんスパイスを拡張していこうかしら。今度はカルダモン入れてみようか、クローブ入れてみようか。チキンカレー以外にも豆のカレーやほうれん草のカレーもいいな。そう、まだまだ伸びしろはあるな。
自分で作るインドカレー、伸びしろですねぇ!!!
はい、というわけで、梅雨のジメジメした天気ですが、インドカレーを食べて全身の毛穴を広げながらワールドカップ応援していきましょう。
俺の中のリトルホンダとリトルダルシムがまた早くインドカレーを作れとささやいています。